本日、2014年第4回写生会を行いました。
今回は落椿を描きました。
今日は最初は東山あたりのお寺と椿を描いてみようかなと思いましたが、問い合わせたところ1か所はスケッチ禁止、もう1か所は事前に書面による許可が必要と、厳しいなあと思いました。まあお寺は文化財もありますし、それを傷つけたり汚してはいけないのはわかるんですが…。
というわけで今日は大原へ行きました。三千院などの有名寺院があるところよりは少し南の花尻の森という所が、ヤブツバキがたくさんあって今ちょうどきれいな落椿が見られるというのでそこへ行くことにしました。落椿を愛でるというのは、これまた風流だなあと思い、早速出かけました。
自宅から京都市営地下鉄で国際会館駅まで行き、そこから大原行きのバスに乗って花尻橋というバス停で降りるとすぐです。ここは江文神社(大原から鞍馬へ向かう道の途中にあります)の御旅所でもあります。小さな森ですが、ちょうどヤブツバキの花がびっしりとかたまって落ちているところがありました。森には大きな御神木と小さな祠がくっついており、その下にちょうど落椿の群れがあったのでそれを入れる構図で描き始めました。
画材は透明水彩を使いました。木の緑の描き方をずいぶん工夫して描いてみたのですが、何しろ今日は気温が低く、粘って描けませんでした。周りのものを描いて最後に落椿を点描で描きましたが、これもなかなかきれいな色が出ませんでした。
ずいぶん冷えたので、1枚目を描き終えると近くにある土井志ば漬本舗の本店へ飛び込みました。商品を探すふりをしつつ店内をうろうろしていると休憩所があったのでそこでひと休みしました。そしたらちょうどお昼になったので昼食を食べることにしました。ここでは京の地鶏卵とじ御膳というのを頂きました。お値段は張りますが漬物と惣菜はバイキングになっているので色々な漬物を堪能しました。そして温まりました。
温まったところで店を出て、2枚目を描きに出かけました。今度は落ちている椿を大きく描こうと、きれいな椿を探しました。地面に落ちている椿は結構つぶれているのがありましたが、大木の根っこの上に落ちている椿は割ときれいで、列をなして落ちている椿がまた面白くて、構図を決めて落椿を描き始めました。
お昼になってだいぶ暖かくなってきて、今度は椿の形を鉛筆で丁寧に描きました。ただ椿が落ちている木の根は苔が生えていたり、くぼんで枯葉がたまっていたりして、それを描くのに苦労しました。これも周囲を描いてから、椿の花に色をつけました。影とかも描いて立体感を出そうと気をつけました。何回もにじみましたが、これはだいたい思った通りに描けました。
椿は木に咲いているのもきれいですが、落椿もきれいですね。木の根にぽっかり浮かんでいるみたいにみえる椿の花。なぜか宇宙を想像しました。
これで個展前の写生会は最後にしようかなあと思いますが、ひょっとしたら進み具合によっては次の3連休にもう一度行くかも…わかりませんが。とにかくこれからは、個展の準備が最優先…。
★矢田明子個展「きらきら星」
会期:2014年3月27日〜3月31日、11:00〜19:00(最終日17:00まで)
会場:ギャラリー幹(京都府京都市中京区上瓦町52−5)
会場のホームページはこちら