本日、2012年第23回写生会を開催いたしました。
本日はお寺と紅葉をテーマに高山寺へ行ってきました。
清滝川に沿った高雄・槇尾・栂尾は「三尾」と言われ、京都随一の紅葉の名所であります。この中では高雄が有名で、紅葉の季節は京都市バスも高雄までの臨時バスを運行していますが、高雄は一昨年に行ってスケッチしたので、今日はさらに奥にある栂尾へ行ってきました。
自宅近くのバス停からJRバスに乗ると、既にお客さんでいっぱいでした。途中でバスを降りた人がいたのですぐ座れましたが。市街地を抜けるとカーブの多い道を通り、やがて高雄に近づくにつれて紅葉の木が所々に見られました。そして高雄で大部分のお客さんが降りたあとも私はそのまま乗車し、栂尾で降りました。
栂尾にある高山寺は、寺を再興した明恵上人唯一の遺構「石水院」や「鳥獣人物戯画」など多くの国宝・重要文化財を多く有しているとのことで、わくわくしながら石段を登っていきました。
さすがに山奥にたたずむ寺、一番の観光シーズンながらも着いた時は人はまばらでした。境内をささっと回って、開山堂を描くことに決めました。
もう紅葉の季節になると寒いだろうと思い、今日はかばんの中にいつもの画材やスケッチブックのほかに、厚手のネルシャツを1枚持っていきました。そして服装は別のネルシャツにセーターにコートにマフラーと、すっかり冬仕様でした。途中のバスの中で見かけた気温の表示が13℃となっていたので、描き始める時に持ってきたネルシャツをコートの下に着込みました。
おかげで寒くもなく描くことができました。開山堂の両脇には紅葉の木があって、バックの木々も色づいていて、絵になりそうだなあと思い描きました。使った画材は色鉛筆とクレパスです。最初は色鉛筆だけで描いていたのですが迫力がなくて、クレパスを塗り重ねました。建物よりもどちらかというと木々の色を出すことを強調しました。やや強調しすぎて、建物がやや淡白になったのと、建物の中心が屋根と下部とでややずれたのは反省点です。
描いたあとはお寺の建物や紅葉を楽しみました。日本最古の茶園なんてのもありました。紅葉がきれいだったので紅葉の写真もつけておきますね。そして清滝川のほとりのお食事処で山紅葉を楽しみながらあつあつの味噌煮込みうどんを食べて帰りました。
これで個展前の写生会は終わりです。あとは個展の準備でラストスパートをかけようと思います。頑張るぞ!