本日、2012年第11回写生会を開催いたしました。
今回は少し遠出をしまして、神戸市の垂水漁港(画像上)と舞子漁港(画像下)を描きました。
私は割と海に近いところで生まれ育ったにもかかわらず、現在海のない京都市に住んでいるからか、時々海へ行きたくなります。でも時間がかかるのでなかなか行けません。なのでGWの連休を1日つぶして海へ行くことにしました。どうせなら絵を描きたい、漁港なら絵になるかなと思い、色々調べて交通の便がよく雰囲気の良さそうな漁港へ行くことにしました。
朝早く自宅を出発、京都駅からJRにのって約1時間15分、垂水駅で降りて歩いて約5分で垂水漁港に着きました。着いてみるとそこは水産加工品の直売店や加工場のような大きな建物が並び、漁船も多く泊まっていて大きな漁港だなという印象を受けました。
早速港内で絵を描く場所探しを始めました。さすがGWの休日、釣り人が多かったです。そして漁船は「海神丸」という名前の船がたくさん並んでいました。「第1」とか頭につくんだろうか?と船を観察したが見当たらず、海神丸 海神丸 海神丸……と同じ名前の船がずらりと並んでいました。そして港のところどころに置かれているかごや網や蛸壺や……面白いものがたくさんあって写真に撮りまくりました。
最初はそのずらりと並ぶ海神丸を描こうかと思いましたが向こうの方にいかつい建物が立ちはだかっていていまいちだなと思い、別のポイントを見つけて描くことにしました。
さて、いざ描いてみると漁船は色々なものを取り付けたり載せたりしているから描くのが難しかったです。つい細かいところまで描きがちになるので。鉛筆で下描きをしたあと、パステルで描きました。でも描いているうちに、漁船はある程度精密に描いた方がいいのかなと思いました。
2時間ほどで描き上げて、昼食をとり、垂水漁港を後にしました。
垂水駅へ戻り、今度は山陽電車に乗って8分ほどで西舞子駅に着きました。垂水駅あたりは割と人でにぎわっていましたが、西舞子駅で降りるととても静かな町並みがありました。その中を5分ほど歩くと舞子漁港に着きました。
舞子漁港は垂水漁港よりもずっと小さく、人も少なかったですが、なんとなくのんびりとした雰囲気で(この、休日の港ののんびりとした雰囲気が好きなのです!)そして遠くには明石海峡大橋が見えました。明石海峡大橋をバックに並ぶ漁船。今度はみっちり描くぞと心に決めて描き始めました。
鉛筆でかなりきっちりと描き込んでいきました。途中で漁船が1艘入ってきて私が描いていた船の手前に泊まったのですが、少し描き加えるだけでどうにかなりました。
そして今度は水彩で着色しました。遠景と近景とで海の色が違うのをまず注意して、空や海などを着色してから船の着色を始めました。船体の青いラインがきれいなので強調しました。
今度は3時間ほどかかりましたが、まあ納得のいく出来になりました。
そのあと少し港を散策して、舞子公園へ向かいました。歩いて10分ほどでした。だんだん明石海峡大橋が近づいてきてそのたびになんて大きい橋なんだろうと思いました。舞子公園は明石海峡大橋を間近にのぞむ公園で、橋の科学館とか興味深い建物がいくつかあったのですが、もう疲れてあまり見てまわる気力もなく、舞子駅からJRに乗って帰りました。
潮の香りをいっぱい吸い込んで、のんびりとした雰囲気を楽しみながらの写生会でした。