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    • 2015.01.01 Thursday
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    世界制作の方法(国立国際美術館)

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      10/16に国立国際美術館にて「世界制作の方法」展を鑑賞しましたので感想を書きます。この展覧会は2011/12/11まで国立国際美術館で開催されます。いま内容や批評を読みたくないという人はここから下は読まないでください。





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      この展覧会のタイトルは、20世紀アメリカの哲学者ネルソン・グッドマンの著書『世界制作の方法』に由来するものだそうである。私はこの本を読んだことがないのだが、グッドマンは同書で「世界」はあくまで制作されるものであり、それはいくつものヴァージョンを作ることである、と世界の多数性を展開しているそうだ。
      私は、美術においての世界制作とはどういうものかを知り、私も自分なりの(他者につながる)世界を作る術を持ちたいと思ってこの展覧会を鑑賞することにした。

      展示されていたのは国内外で活躍する6人と3組の日本人作家の作品群であった。
      以下作家ごとに感想を書きたい。

      大西康明の、しわしわにしたポリエチレンシートを宙に浮かべた作品は、何段にも流れ落ちる滝のような、うねりのある世界を作り出していた。日常的な素材を使い、ひとつの美を生み出していた。

      パラモデルの、展示室いっぱいにプラレールをはりめぐらせた作品は、図案的でありながらも増殖する世界を、壁や床にいっぱいに広げていた。それはまるで鳥が飛び、動物が走り回るような光景に見えた。プラレールという人工的な素材でこんなに有機的な広がりが感じられる世界を作れるということに驚いた。

      青木陵子+伊藤存は、繊細に描かれた形が変化していくビデオインスタレーションを中心に、ドローイングなどを配していた。頭部の形をした多角形が回る映像など、ビデオは良かったのだが、全体の展示室内の構成としてはちょっと散漫な感じがした。

      鬼頭健吾はいくつか作品を展示していたが、美しい世界が構築されていると思ったのは2点あった。1つは「flimsy royal」で、天井からたらされた大量のピンク色のテープにはっと息をのんだ。そして吊り下げられた星のような形をした蛍光灯が流星みたいでまぶしかった。また「cosmic dust red(Frank Lloyd Wright)」というラメと油彩による作品は、複雑にからみあった赤い線と赤いラメとが、見る角度によって見え方が違い、不思議な世界を作り出していた。

      金氏徹平は、透明アクリルの箱に油性マーカーで描かれた「Model of Something」のシリーズが良かった。特に「Model of Something #2」は薄くつけられた色がかすみのような繊細な世界を作り出していた。「白地図」は、よく目立つのだが仰々しく消化不良な感じがした。

      エキソニモは電脳世界で自分の世界を広げようとしていた。例えば「ゴットは存在する。」では「神」が「ゴット」に(言葉を)置き換えられたWebページが次々と出てきていた。中央にはノートパソコンが並べられ、マウスのかすかな動きにより画面の矢印が動きまわっていた。電脳世界の寂しさ、儚さを感じた。

      クワクボリョウタの「10番目の感傷(点・線・面)」は、暗い部屋の中で、先端に明かりのついた模型の電車を走らせることにより、壁に次々と影を映し出していた。情緒があり、うつろいゆく世界を表現していて、個人的には今回一番好きな作品であった。

      半田真規は正方形や長方形のタイルを様々に組み合わせ、壁に展示していた。タイルの造形とも言え、模様の美しさもあり、存在感があった。

      木藤純子の作品は暗い森にいるような感覚を覚えた作品などとても静かでひそやかな世界だった。



      JUGEMテーマ:展覧会
       


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        • 2015.01.01 Thursday
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        コメント
        こんにちは。

        大変面白そうな展覧会ですね!
        「世界は制作されるものだ」というのは、哲学の…誰だったか失念してしまいましたが(汗)高名な方が提唱した理念に近いものがありますね。

        大変興味深く、会期が長いので、私も行ける時をなんとか見つけて行きたいと思います。
        いつも情報をありがとうございます。

        ところで、国立国際美術館ってどちらにありましたっけ…(汗)??
        • 鷹澤 浩次
        • 2011/10/21 11:24 AM
        >鷹澤 浩次さん

        国立国際美術館は大阪の中之島にありますよ。京阪中之島線・渡辺橋駅が一番近くて徒歩約5分のところにあります。

        詳しくは国立国際美術館の公式サイト
        http://www.nmao.go.jp/
        の「交通アクセス」をご覧ください。

        なんとか行ける時間ができるといいですね。
        こんばんは。

        再び情報ありがとうございます。
        近場だと思っていましたが、大阪ですか…
        まぁ、京阪1本で1時間位で行ける距離なので、何とか行ける時間を作りたいですね。。
        • 鷹澤 浩次
        • 2011/10/29 3:13 AM
        >鷹澤 浩次さん

        国立国際美術館は京阪中之島線が出来てからかなり行きやすくなりました。それまでは私は梅田駅から20分くらい歩いて行ってたからなかなか行けませんでしたね。

        大阪も梅田とか心斎橋とか長いこと行ってないですね…また大阪のギャラリーめぐりとかもしてみたいです。
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