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    マウリッツハイス美術館展(神戸市立博物館)

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      10/8に神戸市立博物館にて「マウリッツハイス美術館展」を鑑賞しました。この展覧会は2013/1/6まで神戸市立博物館で開催されます。いま内容や批評を読みたくないという人はここから下は読まないでください。





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      マウリッツハイス美術館とは、所蔵作品約800点と小規模ながら、選りすぐりの名品を集めていて、中でも17世紀オランダ・フランドル絵画のコレクションの質の高さが素晴らしい美術館とのこと。今年大規模な増改築工事が行われるということで、日本での巡回展が開催されることとなった。
      この美術館のコレクションの中でも目玉といえるヨハネス・フェルメールの作品「真珠の耳飾りの少女」は、2000年に大阪市立美術館でずいぶん並んだ挙句に、人だかりのなか苦労して鑑賞し、一発で私に強烈な印象をもたらした作品である。その作品が再び日本に来るというのだから、もう一度見たいと思い神戸まで足を運ぶことにした。

      会場の神戸市立博物館へ行くと既にチケットを買い求めようとする人の列が出来ていた。ツアーと思われる岡山ナンバーの観光バスから降りて即入館する人たちもいた。展覧会場に入るまで待ち時間30分の表示。並んで待っていたが常設展示室の中で並んでいたのでその展示をみていたからイライラすることはなかった。そうして階段で3Fまで上って展示室へ入った。

      展示は「第1章 美術館の歴史」「第2章 風景画」「第3章 歴史画(物語画)」「第4章 肖像画と「トローニー」」「第5章 静物画」「第6章 風俗画」の6つの章にわかれて展示されていた。

      展示を見ていてまず心にひっかかったことは「ごあいさつ」の中に書かれていた言葉だ。「ごあいさつ」には「17世紀オランダでは、経済的な繁栄を背景に、市民たちが優れた絵画を購入し、自邸に飾るようになりました。」と書かれていた。これを読んで、当時の市民は今回展示してあるような絵をいくらで買ったんだろうかと考えた。お手頃価格で買ったのかなとも思ったが、これらの絵画の見事な描写を見ると、市民たちは自分にとっては高価な買い物をしたのかもしれないなとも思った。

      歴史画(物語画)のコーナーでは興味深い絵画があった。レンブラント・ファン・レインとアーレント・デ・ヘルデルが同じ「シメオンの賛歌」のタイトルの絵を描いていた。シメオンが幼子キリストこそ待ち焦がれていた救世主であると悟り、賛歌を歌うという題材であるが、レンブラントは広大な空間に人物を劇的に照らし出しているのに対して、デ・ヘルデルは人物を画面いっぱいにクローズアップしている。同じ題材でも構図の決め方などが全く違うと雰囲気も違ってくる好例を見ることが出来てよかった。
      またフランドルの画家ペーテル・パウル・ルーベンスの「聖母被昇天(下絵)」は、天に向かって聖母や天使が舞い上がる、その軽やかな感じが美しいと思った。

      肖像画と「トローニー」のコーナーに入ってすぐ「真珠の耳飾りの少女」があった。そしてその前には客が順番に見られるように列を作るようになっていた。ここでまた絵の前に来るまで並ぶわけだが、行列が進む途中で絵の前に来るポイントがいくつかあったため、何回も正面から見られた。そのたびに、やっぱりきれいだなあと、ため息が出た。そして絵の前に来て(あまり長い時間見られなかったが)鑑賞。暗い背景から浮かび上がる青いターバンを巻いた少女。すごいコントラスト。存在感があった。やっぱりもう一度見に来てよかった。
      ちなみにトローニーとは、特定でない、架空の、つまり特定の誰かに似せて描いたものではない頭部を描いた人物画で、肖像画とはみなされない。「真珠の耳飾りの少女」もトローニーである。

      肖像画と「トローニー」のコーナーではフランス・ハルスの描写力に目をみはった。「笑う少年」では奔放な筆致で生き生きとした少年の姿を描き出している。かと思えば肖像画「ヤーコブ・オリーカンの肖像」「アレッタ・ハーネマンスの肖像」ではレースなどの装飾も細かく描いていてその精緻さに目を奪われた。
      またレンブラントのそれぞれ年代の異なる自画像や肖像画、トローニーが並んでいて、見比べながら興味深く鑑賞した。

      そして静物画、風俗画のコーナーもひとつひとつの絵を、少々混雑する中できる限りじっくりと見て回り、堪能した。

      私は抽象画も描くが、写実的な絵を描くのも好きである。今回の展覧会で見た絵のように描く技術は私にはないが、せめて絵に対する情熱だけは負けたくない。そうやって自分を奮い立たせるのにふさわしい、名品の数々を鑑賞することができたと思う。

      JUGEMテーマ:展覧会
       


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